1:2019/09/11(水) 09:22:06.19ID:o/RWLCW+9 https://this.kiji.is/544306117938725985?c=39546741839462401
埼玉県熊谷市で2015年9月、小学生を含む男女6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われ、
一審さいたま地裁判決で死刑判決を言い渡されたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)の
控訴審第3回公判が10日、東京高裁(大熊一之裁判長)で開かれた。弁護側は統合失調症の影響で
心神喪失だったとして改めて無罪を主張。検察側は弁護側の一審判決を事実誤認とする主張などを否定し、
控訴棄却を求め、結審した。
灰色のトレーナー姿で出廷したナカダ被告は周りを3人の刑務官に囲まれて着席。開廷前は独り言を話していたが、
開廷後は不規則発言もなく、うつむいたり目を閉じたりしていた。
公判では妻と2人の娘を亡くした男性(46)が意見を陳述。「控訴審での被告は、言葉数も多く、
『なぜこんなに元気なんだ』とむなしさと怒りが込み上げた。妻と娘は生き返らないのに、これほどの理不尽はない」
と憤りを示し、「私の望みはただ一つ、被告人が死刑になることです」とはっきりとした口調で述べた。
弁護側は弁論で、「被告は実効的なコミュニケーションを取ることができず、利害を弁別し自身を防御することもできない」
と被告の訴訟能力を否定。責任能力についても「各犯行に統合失調症の妄想が大きく関係している」とした上で、
「ただちに無罪を言い渡すか、公判手続きを停止するべき」と主張した。
検察側は、一審判決に事実誤認があるなどとする弁護側の主張を否定。「事実誤認はなく正当。弁護側の主張はいずれも失当である」として、
完全責任能力を認めた一審死刑判決の維持を求めた。
■家族の最期を知れず
「死刑判決を得るために歯を食いしばって出廷した第一審から1年半。今、当時とは違ったつらい日々を送っています」。
事件で妻子を奪われた男性は、控訴審の法廷で現在の生活や亡くなった妻子への思いを語った。
男性は事件で、妻加藤美和子さん(41)、長女美咲さん(10)、次女春花さん(7)=年齢はいずれも当時=を亡くし、
被害者参加制度を利用して第一審から公判に参加。「妻や娘が最後に何か言っていたか、どんな様子だったかを知りたい」
と控訴審にも参加したが、被告に直接質問することはかなわなかった。
男性は閉廷後、報道陣の取材に、「控訴審での被告人質問では、自分が裁判を受けているということを分かっているようだった。
今のタイミングで被告に質問したかった」と心残りを口にした。
事件から4年。「一審より被告への憎しみは強く、死刑以外は考えられない。できる限りのことはやったので、あとは判決を待ちたい」と話した。
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