1:2019/12/20(金) 15:20:14.36ID:Ejill6uc9 大型台風の日本上陸が相次いだ2019年。特に10月12日に台風19号が関東地方を襲った際話題となったのが、高層マンションの集まる人気・高級とされるエリアでの被害だった。特に神奈川県川崎市の武蔵小杉では、浸水被害に遭ったタワーマンションでの停電や断水が頻繁にニュースに上った。
武蔵小杉と同様、住宅地として近年人気の再開発エリアには、川や海に面した場所も少なくない。今年の台風で意外な脆弱性がクローズアップされたこれらの地域だが、被害関連の報道や風評は果たして人気に影響を与えたのだろうか。
そこで、再開発されタワマンが多く建つ新興高級住宅地の典型である武蔵小杉、加えて東京都江東区の豊洲エリアを対象に、中古マンションのユーザー独自データから人気の変化を分析した。
.
不動産アプリでの「検索数」には影響あり
まず、中古マンションの購入アプリ「カウル」を運営するハウスマート(東京都中央区)に聞いたところ、武蔵小杉・豊洲のいずれも、ここ3年ほどはマンションの販売価格に大きな変動は見られないという。今回の台風騒動も、実際の価格や供給量に目に見えた影響を与えているとはまだ言えそうにない、というのが実相のようだ。
そこで、報道やうわさの影響が早く出やすい「人気・話題性」に注目してみた。同社のアプリ「カウル」上で、ユーザーが両エリアを条件に指定して検索を掛けた件数の推移を算出した。カウルは現在、ユーザー登録数が約5万人に上る。
アプリ上の「オススメ機能」のバイアスを除外した、両方のエリア(武蔵小杉駅・豊洲駅を条件に指定)の11月までの検索件数をグラフ化した。その結果、今年はおおむね上昇傾向にあった豊洲は9月以降、武蔵小杉の方も10月ごろから件数が急減していることが分かった。
月当たりの検索件数が100前後とさほど巨大な数字ではないため断定は難しいが、ハウスマートの針山昌幸社長は「武蔵小杉の急減は、やはり台風19号の影響もあったとみている。このエリアで物件の見学をした顧客が、購入をいったん躊躇(ちゅうちょ)するようなケースも実際目にしている」と明かす。
豊洲についても、9、10月に相次いだ大型台風が、タワマンの多い地域のため評判にある程度影を落としている可能性を指摘する。「豊洲(での物件購入)を考えている顧客も武蔵小杉のことは強く意識している傾向にある。『ああいうことがあるので、タワマンは怖いですよね』といった声は複数聞いている」(針山社長)。相場へのはっきりした影響はないものの、現場レベルでもやはり不安視する顧客は少なくないようだ。
「台風の悪影響」は果たして長期化する?
ただ、両エリアでこの影響が具体化、長期化するかについては針山社長は「以前も武蔵小杉駅はホームに人があふれている様子がニュースになるなど、新エリアのため頻繁に(メディアに)取り上げられて注目を集めやすい傾向にある。ただ、ここ数年は(価格が)良くも悪くも落ち着いていて、ニュースがあるたびに変動や過熱感はそれほどない印象だ」と分析する。
他の不動産会社も、両エリアの人気低下については割と楽観的な見方のようだ。同様にネット上での不動産売買の仲介を手掛けるマンションマーケット(東京都千代田区)も、「台風19号直後はかなりマイナスイメージが先行していて不安の声が多く出ていたようだが、表面的には時間の経過と共に声は少なくなっている」とみる。「豊洲エリアは東日本大震災直後に売れ行きが急激に鈍化したが、数年後に回復した過去がある。武蔵小杉も台風による風評被害で一時的に(人気が)鈍化しつつあるが、結局は『沿線』としてのポテンシャルの高さが強みにあるため、人気を維持するだろう」(同社の営業担当者)。
ただ、マンションマーケットの社内では「千葉県の海浜幕張エリアや浦安エリアが東日本大震災で液状化したが、地震直後は大きな影響がなかったものの、数年かけて2〜3割ほど(価格が)下落したともいわれている。価格などに影響が出てくるとすれば数年後では」(別の担当者)との見方も。
.
ITmedia ビジネスオンライン
12/20(金) 9:01配信 全文はソース元で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191220-00000032-zdn_mkt-bus_all&p=1
powered by Auto Youtube Summarize