新型コロナウイルスに感染した医師が自殺した。中断しているサッカーのフランス1部スタッド・ランスは4月5日、新型コロナに感染したベテランのチームドクターを失ったと発表。故人をしのぶ会を開催したくても、感染拡張防止のため、見通しが立たないという。
 亡くなったのは20年以上にわたり、チームで仕事をしたベルナール・ゴンザレスさん。60歳だった。AFP通信によると、ゴンザレスさんは新型コロナに感染し自主隔離となっていた。苦しんだ末に自殺。後に見つかったメモに、検査で陽性が判明したと書き残されていたという。2日ほど前は元気だったとの情報もある。
 ゴンザレスさんは、長年チームを支える一方で、地元ランスで多くの人のかかりつけ医として信頼も厚かった。ロイター通信によると、フランスでは3月17日から外出が禁止されており、チーム関係者は「葬儀は5人までに制限されるため、出席できない」。代わりに、チームで「お別れ会」を開催したい方針だが、現状ではリーグ戦再開までは待つしかないと嘆いているという。
 スタッド・ランスはフランス北東部ランスにあるチーム。中断している今季は現在5位につけている。

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