世界で“反人種差別”の波 謎の芸術家も絵画で抗議(20/06/08)

アメリカで黒人男性が暴行を受けて死亡した問題。抗議のデモが世界中で広がっています。覆面アーティストのバンクシーも燃える星条旗にメッセージを込めています。

 7日、イギリスの官庁街に緊張が走りました。疾走する警察官。その背中を男性が蹴り、何かを投げる様子も見て取れます。黒人男性が白人の警察官に押さえ付けられて死亡した事件。警察はデモ隊を威嚇し、参加者の一部を拘束。首相官邸前では警察官が馬に乗り、デモ隊を押しのけます。しかし、この直後、何かが起きたようです。人混みのなかから出てきたのは馬です。
 イタリア・ミラノでも3000人近い若者らが集結。少し楽しんでいるのではなどと思う人もいるかもしれません。ただ、参加者の多くはアフリカからの移民やその子どもたち。18になるまで市民権は与えられません。
 思いを伝える手段は様々。こちらは絵で訴えます。覆面アーティストのバンクシーが発表した新作。黒い人影の遺影の脇には花とろうそくが置かれています。火は星条旗に燃え移り、広がり始めています。
 消えない差別や暴力。オーストラリアでは5年前に刑務所内でこんな映像が撮られていました。複数の警察官がのし掛かっているのは先住民の男性。この後、死亡しました。こうした問題は依然、続いているといいます。警察に拘束される人のなかには無抵抗な人も大勢います。その一方で建造物を壊したり、捨て去る人の姿も見られます。どの立場であれ、冷静な判断と行為が求められそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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