東証・前代未聞の終日取引停止・・・一体、何が起きた(2020年10月1日)

東京証券取引所では1日、株価などの情報を配信するシステムにトラブルが発生し、終日、すべての銘柄の取引を停止しました。同じシステムを利用する札幌、名古屋、福岡の取引所もストップ。影響は全国に広がりました。東証が終日取引停止にまで追い込まれたのは、1999年以降、初めてのことです。1999年に立会場が廃止されて以降、東証は、年々増大する取引量にシステム開発と更新を繰り返して対応してきました。しかし、2005年には、一時、すべての銘柄が売買できなくなるトラブルが発生。2006年にも“ライブドアショック”で、IT株に売り注文が殺到し、システムが、一時、ダウンしました。こうした事態を受け2010年に導入したのが“ネバーストップ”“絶対に止まらない”を合言葉に開発された取引システム『アローヘッド』でした。

東証によりますと、システムに異常が起きたのは1日AM7時過ぎ。アローヘッドに含まれる株価情報を配信するためのサーバーで、故障が見つかりました。予備のサーバーへの切り替えが上手く行かず、システム全体の再起動が必要になりました。東証は、再起動で、取引時間中に注文が取り消されると、証券会社などで混乱が生じるという判断から終日停止を決めたということです。
 東京証券取引所・宮原幸一郎社長:「今回このような事象が発生してしまい、多大なご迷惑を関係者の皆さまに及ぼしたことに対して、本当に深く反省しております。今後とも“ネバーストップ”は忘れずに、引き続き理由究明と再発防止対策の徹底を努めてまいりたい」
東証は、理由になった機器を交換し、2日に取引を再開すると発表しました。

 岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏:「日本の金融システムの信頼感が落ちかねないということで、特に海外投資家からの見方がどうなるかと気にしている。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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