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この冬の全国の平均気温は過去2番目に高く、気象庁の検討会は、地球温暖化がなければ顕著な高温となる確率は非常に低かったとみられるとする評価結果をまとめました。検討会の会長は、異常な暖冬だったとしたうえで、今後も似たような暖冬となる可能性があると指摘しています。
4日、気象庁の異常気象分析検討会が開かれ、昨年12月からことし2月にかけての、冬の天候を分析しました。
検討会によりますと、この冬は、日本は暖かい空気に覆われやすかった一方、12月後半は全国的に、1月下旬は西日本と沖縄・奄美で、先月下旬は北日本を中心に気温が下がるなど、寒暖差が大きくなりました。
ただ、冬を通して平年を上回る時期が多く、全国の平均気温は平年より1.27度高くなり、気象庁が1898年に統計を取り始めてから、2020年の1.43度に次いで2番目に高くなりました。
この理由について
◇温暖化により、地球全体で気温が高かったことに加え
◇上空を流れる偏西風のうち
▽「亜熱帯ジェット気流」が日本付近で北に蛇行し、暖かい空気に覆われやすかったことや
▽「寒帯前線ジェット気流」の蛇行が日本付近で小さく、寒気が南下しにくかったことが考えられるとしています。
そのうえで、地球温暖化に伴う気温の上昇がなければ、顕著な高温となる確率は非常に低かったとみられるとする評価結果をまとめました。
検討会の会長で、東京大学先端科学技術研究センターの中村尚教授は「異常な暖冬だったと言って差し支えない。温暖化で気温が底上げされている中、大気や海流の動きによっては、今後も似たような暖冬になる可能性がある」と指摘しています。
そのうえで「一時、寒気が入ったりするなど気温の変動が大きかったのもこの冬の大きな特徴だ。気温の変動に温暖化がどう関係しているのかは今後の重要な研究課題だ」と話しています。
NHK NEWS WEB 2024年3月4日 21時05分
この冬“「異常な暖冬」今後も暖冬の可能性も” 気象庁 検討会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240304/k10014379131000.html
今冬は確かに世界的暖冬だったね
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