ニュース -  加藤シゲアキ、吉川英治文学新人賞に喜び「やっぱりうれしい」

『第42回 吉川英治文学新人賞』が2日、発表され、小説『オルタネート』(新潮社)の著者で人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)と、小説『愛されなくても別に』(講談社)の武田綾乃(28)が受賞。加藤は同日、都内のホテルで会見を行った。

【全身ショット】ラフな格好で会見に登場した加藤シゲアキ

同賞は2020年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等で優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈される賞で、過去には和田竜『村上海賊の娘』(第35回)、辻村深月『ツナグ』(第32回)、柳広司『ジョーカー・ゲーム』(第30回) 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』(第28回)など、数々の話題作が受賞している。選考委員は、伊集院静、大沢在昌、恩田陸、京極夏彦、重松清。

この日、PM3時から約2時間の会議を経て、受賞者が決定。選考委員の重松は「『オルタネート』は青春小説。ある選考委員の言葉をお借りると『書かずにはいられないものを一番感じた』『青春のモヤモヤしたものをよく書けている』と。群像劇ですけど、一人ひとりがしっかりと描かれている」と説明。加えて「連載をされていたバージョンから読んでいる選考委員の意見として『連載から、さらによくなっている』と。書き終えて、ラストシーンに行ったから本にします、というのではなく、しっかりと自己検証しながら、推敲して、よりよい作品になっている。そういう意味での伸びしろも高く評価されました」と審査内容を明かしていた。

会見で加藤は「今の気持ちを言うと、率直に驚いています」と心境を明かしながら「やっぱりうれしいよなと思っています」と笑顔を見せた。

加藤は、NEWSのメンバーとして活動しながら、2012年に『ピンクとグレー』(角川書店)で作家デビュー。以降、4作を発表し、話題を集める。『オルタネート』は、昨年12月18日に第164回直木賞へのノミネートが発表されると、あらゆるメディアからの取材が殺到し、今年1月5日には累計発行部数10万部(5刷)を記録。1月21日には『本屋大賞』に初ノミネートされるという吉報も飛び込み、快挙が続いたことを受け、出版元の新潮社はさらなる重版を決定。現在までに累計13万部(6刷)を記録し、ジャニーズ出身アーティストとして初の快挙が続いている。

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